「Replaced」は、ベラルーシのインディースタジオSad Cat Studiosが手掛けたサイバーパンクアクションアドベンチャーゲームです。Xbox Series X|SとPC向けにリリースされ、日本語対応とXbox Game Pass対応という嬉しい仕様となっています。このゲーム、何より目を引くのはそのグラフィックです。ドット絵を立体化したような2.5Dグラフィックは、荒廃したディストピアの廃墟からサイバーパンク都市のネオンまで、美しくも独特の世界観を表現しています。
ゲームシステムは横スクロールのアクションアドベンチャーで、キャラクターはドット絵、背景は3Dにドット絵スタイルのテクスチャーが施され、モダンなライティングが加わっています。Steamのデモではディストピア感あふれる廃墟地帯が舞台でしたが、後半ではサイバーパンク都市への潜入パートもあり、どちらも圧倒的な美しさを誇ります。ロトスコープのようなヌルっとしたキャラクターアニメーションや、リアルなエフェクト、シンセウェーブ系のサウンドが相まって、プレイヤーの没入感を高めてくれます。
アクション部分はライト寄りな作りで、俊敏な操作は求められません。その代わりに、敵の攻撃や罠への対応に余裕を持たせ、プレイヤーの判断と入力のシンプルさを重視しています。このバランスは、ビジュアルの美しさを最大限に味わうためのものと言えるでしょう。キャラクターの流れるようなモーションが、カウンター主体の戦闘をスタイリッシュに演出してくれます。
ストーリーは、核災害により変貌した1980年代アメリカが舞台です。企業体「フェニックスコーポレーション」が政府よりも強大な存在となり、主人公リーチは、その中枢で働くウォーレンの支援AIとして活躍していました。しかし、ある事故によりリーチがウォーレンの身体に宿り、二人は分離してしまいます。リーチはウォーレンとの再分離を目指し、街を隔てる巨大な壁「ウォール」の外側の危険地帯へと逃げ出します。
企業が支配する世界やAIが人間社会に紛れ込むというテーマは、サイバーパンクジャンルではよくあるものですが、本作では想像の倍のボリュームでじっくりと描かれています。クリアーには10時間以上を要し、アクション映画のようなテンポの良さだけでなく、連続ドラマのような深みも感じられます。さらに、サブテキストやミニクエストなど、よりディープに世界を楽しめる要素も豊富です。
「Replaced」は、ディストピアやサイバーパンクの要素を詰め込んだ、美しいビジュアルが魅力のゲームです。個人的には、このジャンルのファンにとってはたまらない作品だと思います。ビジュアルに惹かれた人も、その期待を裏切られることはないでしょう。
このゲームは、サイバーパンクの世界観を存分に味わえるだけでなく、アクションとアドベンチャーのバランスも良く取れています。特に、流れるようなアクションとスタイリッシュな戦闘は、プレイヤーの満足感を高めてくれるでしょう。
最後に、このゲームはXbox Game Passに対応しているので、気軽にプレイできるのも魅力の一つです。ぜひ、この美しい世界に浸ってみてください。